カテゴリ:旧山村家住宅(船具店)より( 42 )
トン、トトトン!~助っ人登場~
トン、トトトン、トン、トトトン、・・・。
昨日、今日と、保護シートで覆われている旧山村船具店の向こうからは、規則正しいリズムが聞こえてきます。

d0101412_17391683.jpg山村の保存修理に着手して2年目。
九大宮本教授による復原考察も順調に進み、今年度は主屋(北)以外の建物が完成する予定です。

そんな旧山村船具店に、岡山から強力な助っ人が登場しました。

d0101412_17435079.jpg下屋の土居葺き(どいぶき)を仕上げる職人さんです。
この技術ができる職人さんは、全国に数少ないため、はるばるお越しいただきました。

トン、トトトン・・・。

土居葺きは、通称、トントン葺きと呼ばれているそうです。
・・・なるほど。

杉の赤身の手割り板を並べ、下地となる杉板の屋根に釘で打ち付けます。
今回使用する手割り板はきれいな柾目(まさめ)の杉板。
長さは1尺(約30cm)葺足を2寸(約6cm)ずらしながら、トン、トトトン、と手際よく葺いていきます。



秘密兵器は、この竹釘。
雨の当たる屋根部分には金属釘よりも竹釘の方が長持ちするそうです。
きれいに一列に並べた板に、この竹釘を何本か口に含んで一気に打ち付けていきます。
d0101412_1854863.jpgd0101412_1891243.jpgd0101412_186047.jpg


すべて葺き終わった下屋は柾目の杉板がきれいに並んで、ツヤツヤで、まるで、龍の背中のよう。
この後、この上に土を敷いて、屋根瓦を乗せていきます。
(隠れてしまうのは、ちょっともったいない気もします・・・。)

土居葺きは古来からの屋根の下地を作る工法です。今は数少なくなったとのこと。
旧山村船具店は、意匠、素材はもちろん、伝統工法により復原していきます。

5/20(日)のおたから博物館の日に、一部公開して、見学会を行う予定です。お楽しみに!

-ai-
[PR]
by hamasaki_hagi | 2007-04-26 18:29 | 旧山村家住宅(船具店)より
只今、解体中!
工事中の旧山村船具店の二階の窓から、本町筋を眺めてみました。

d0101412_10135871.jpg窓の外に見えるのは、旧山中家住宅です。

旧山中と旧山村は、本町筋を挟んで、はす向かいに建っています。

こうして、いつもと違う角度から見ると、なんだか新鮮で、なんだか不思議。

普段から傍を歩いてるのに、近いんだなぁ、と妙に納得したりして。

旧山村船具店は江戸末期の建物。
旧山中家住宅とほぼ同時期に、所有者の山村さんが市に寄付されました。
昨年の夏から保存修理工事に着手し、今は解体作業を行っています。

完成後は、旧山中家住宅とともに、‘ 浜崎の町並み交流施設 ’として活用することになっています。
この2つの町屋がそれぞれ違う機能を持ち、連携して、1つの≪浜崎のまちづくり拠点≫となるべく、
現在、地元と市内関係団体、専門家、行政が今後の整備活用方針について話し合っています。

浜崎を訪れた人々が、この2つの町家を行き来する日が楽しみです。

-ai-
[PR]
by hamasaki_hagi | 2007-01-18 10:29 | 旧山村家住宅(船具店)より